incentive point

社内コミュニケーションを見える化
感謝し合える企業文化の醸成に成功!

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PwCあらた有限責任監査法人様
https://www.pwc.com/jp/ja/about-us/member/assurance.html
  • 業種:専門サービス
  • 対象:従業員約6,000名(他2法人との合計)
  • 課題:社内コミュニケーション活性

プロフェッショナルサービスを提供するPwCグローバルネットワークのメンバーファームであるPwCあらた有限責任監査法人さんでは、社内コミュニケーション活性化という課題を解決するため、インセンティブ・ポイントを導入しています。 2019年からは、PwCコンサルティング合同会社、PwCアドバイザリー合同会社にも導入され、対象者は合計で約6,000名に拡大しました。 導入の背景や効果、今後の展望について、福井泰光さん(ヒューマンキャピタル リーダー 人事部)、宇田川裕道さん(人事部)にお話を伺いました。

直接コミュニケーションをとる機会が少ない職場だからこそ、
互いに感謝し合える企業文化をつくりたかったんです。

当社は日本におけるPwCグローバルネットワークのメンバーファームとして、監査などのプロフェッショナルサービスを提供しています。業務の特性からクライアント先に常駐することも多く、常に自社のオフィスで仕事をするといったワークスタイルではありません。必然的に上司と部下のやりとりも遠隔で行われ、直接コミュニケーションをとる機会は他の業種と比べると少ないと思います。さらに、一人ひとりがプロフェッショナルとして自立的に働いている反面、メンバー同士のつながりや関係性構築が後回しになってしまう場面も散見されました。
スタッフ一人ひとりのエンゲージメントをいかに高めていくかという課題に向き合うためには、まず互いに感謝し合える風土をつくるべきではないかという想いがありました。

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ポイントという形を通じて感謝の気持ちを伝えることができる点が
「インセンティブ・ポイント」導入の決め手です。

エンゲージメント強化を考える上で、当社では「トータル・リワード」という考え方をベースにしています。給与やボーナスといった金銭的な報酬だけではなく、目には見えない非金銭的報酬こそが、スタッフがその会社で働く動機づけになるという考え方です。例えば、自己成長につながる研修の機会や、働きやすい職場環境、福利厚生、企業文化などが非金銭的報酬ですね。欧米では浸透している考え方なのですが、日本ではきちんと整理して戦略的に動けていませんでした。

当社で働く魅力づけをするには、金銭的報酬はもちろんですが、日頃の感謝を伝え合えるような非金銭的報酬の仕組みを整えることが最重要だと考えていたときに、『インセンティブ・ポイント』に出会いました。日本人は褒めることがあまり得意ではなく、心の中に感謝の想いがあっても言葉にできない人も多いと思います。そのため、ただ「感謝を伝え合おう」と提唱したところで、個人の裁量に委ねられてしまい、全員に意識を根付かせ、浸透させることは難しいでしょう。しかし、『インセンティブ・ポイント』を活用して感謝の気持ちを言葉で具体的に伝える仕組みを作ることで、当社の目指す感謝の気持ちを伝え合う企業文化の醸成が効果的に実現できるのではないかと思い、導入を決めました。

感謝の文化を浸透させるには
社員一人ひとりが自分ゴトとして経験することが大切でした。

スタッフ同士で贈り合えるポイントの仕組みを、当社では「ARIGATO Now Program」と名付けています。半年に1度、職階に応じて感謝を伝え合うためのポイントを付与し、1回1,000ポイントずつ感謝を伝えたい相手に贈ることができます。例えば、一番上のパートナーという職階の者は年間で70,000ポイント付与されるので、70回感謝を伝えることが可能になります。

企業文化を醸成する上で大切なことは2つあると考えています。1つ目は上位職が率先して意識改革に取り組むこと。2つ目はスタッフ一人ひとりが自分ゴトとして捉えることです。職階に応じてポイント付与額を変動させているのは、職階の高い者こそ感謝の気持ちをより多くの人に伝えてもらいたいという考えからです。できるだけたくさんのスタッフにポイントが届けば、それだけたくさんのスタッフがまたArigato Now Pointを贈るという連鎖が生まれると考えています。

ポイント贈与メッセージの例
〇〇プロジェクトにおいて、入所したばかりの方を献身的にコーチングいただきました。
丁寧に指導していただいた結果、皆自主的に考えて行動できています。
Aさんのチーム貢献に感謝します!
私が業務がパンパンになっているときに、積極的にグループ資料のドラフトの作成をしていただきありがとうございました。
おかげで、より重要な部分に集中して時間を割くことができ、大変有難かったです。
知り得た情報を積極的に共有いただきありがとうございます。
○○について効果的・効率的に進める事が出来、大変助かっています。

何に対して感謝の気持ちを伝えたいのか、
具体的な言葉にして伝え合えるように制度設計をしました。

制度設計において一番大切にしていることは、何に対して感謝の気持ちを伝えたいのか、具体的な言葉にして伝えることです。ただの「ありがとう」ではなく、どんな行動や行為にありがとうを伝えようとしているのか、人事部でメッセージを確認し、具体的な言葉が添えられていないメッセージは1件ずつ差し戻しています。「どのような状況で、何をして、どのように助けてもらったのか」といった感謝の理由まできちんと伝え合えるように徹底することが、感謝を伝え合う企業文化を醸成していくことにつながると考えています。誰にでもその趣旨がわかるように、ポイント申請画面にもその旨を記載しています。

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「感謝のメッセージをもらうとこんなにモチベーションが高まるのか!」
自分ゴトとしての経験が徐々に広がり、利用率は80%まで伸びました。

制度を導入して一番苦労したのは、社内での周知活動です。業務の特性上、クライアント先に常駐しているスタッフが多く、説明会を開催しようにもなかなか集まりません。なので、良い感謝のメッセージ事例を匿名で社内に発信し続けることで、少しずつ利用促進につなげていきました。

また、最も効果的だったのは口コミです。とあるマネージャーは、はじめて感謝のメッセージが添えられたポイントを受け取ったときに、「ありがとうの気持ちを受け取ることがこんなにも嬉しくて、モチベーションが高まるのか!」と自分ゴトとして体感したことで、他のメンバーにも積極的にポイントを贈るようになったと話してくれました。このような波及効果はいくら社内広報をしても得難いため、少し時間はかかりますが、一人でも多くのメンバーが自分ゴトとして体験することが、制度浸透への近道だったのだと感じています。数値にすると、導入初年度の利用率は約60%でしたが、次年度には80%強まで浸透していきました。

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従業員調査のスコアも年々向上し、
企業文化醸成に良い効果を与えていると感じています。

毎年行っている従業員満足度調査では、「上司は私たちのことを認め、成功を褒めてくれている」という1つの指標となる項目が年々向上してきており、「ARIGATO Now Program」が企業文化醸成に良いインパクトを与えていると感じています。

社内を歩いていても、「ARIGATO Now Program」が共通言語になってメンバー同士のコミュニケーションが行われている場面に遭遇することが増えていて、今では、社内では当たり前になってきたと感じます。

当社にはPwC Values and Behavioursという行動規範の中に「Care」「Work Together」というものがあります。一人ひとりを認め合い、気に掛け合い、チームワークを大切にすることを方向づけるもので、世界的に展開しています。人を大切にすることを理念や指針に掲げる企業は多いですが、大切なことはその想いをどう表現し、実行するかだと思います。その意味で、「ARIGATO Now Point」のようなツールはとても有効で、続ければ続けるほど、さらに良い企業文化が育っていくのではないかと期待しています。

これからはグループ横断で活用することで、
さらなるメンバー同士のコミュニケーション活性につなげていきたいです。

今まで「ARIGATO Now Program」は監査法人のみの取り組みでしたが、2019年1月1日よりPwCコンサルティング合同会社、PwCアドバイザリー合同会社でも同じプログラムを活用していくことになり、対象人数は6000人以上に拡大しました。これは今までの約2年間の成果がグループ内で評価された結果だと思っています。
我々は今後のビジネス戦略において、クライアントファーストを掲げ、グループ横断でクライアントの課題を解決するサービスを提供することを目指しています。そのためには、社内のコミュニケーションもグループ横断で活性化していくことが求められます。「ARIGATO Now Program」を広く活用することにより、さらに活発な社内コミュニケーションを促進していくことで、事業戦略を推進する役割も担っていければと思っています。

活用事例

その他にも、インセンティブ・ポイントの活用実績をご紹介しています。
お客様の声や、様々な効果事例をご覧ください。